鼻の傷跡に対して脂肪注入を行った症例です。

傷痕 脂肪注入

20代女性で、鼻の骨を削る手術後に感染し、正中(鼻の真ん中)を大きく切って処置された後に目立つ傷痕になってしまったという方です。(なぜこんな目立つ場所を切らないといけなかったのかちょっと不思議です)

その後、真皮移植を何度か受けましたが効果がない、コンシーラーを塗っても凸凹が隠せないということでご相談に来られました。

傷ができてから1年くらい経過していたので、正直良くなるかどうか全くわからない状態でしたが、いろいろなところに相談に行っても改善の見込みがないと説明され絶望されていたので、改善の可能性はあるが正直やってみないと分からないということをご了承いただき治療をスタートしました。

傷痕 脂肪注入

回を重ねるごとにかなり良くなりました。

真皮移植後は硬くなっていて血流が乏しくなっている場合が多いのでネガティブな印象でしたが、意外に凸凹も良くなっています。お化粧を落とした直後なので赤みがありますが、普段はもう少し気にならないそうです。

傷痕 脂肪注入

傷痕に対する脂肪注入は過去に何例かブログで書きました。

傷ができてどの時期に注入するのが一番効果的なのかは検討していますが、なかなか結論を出すのが難しい状況です。

過剰な炎症を抑える効果に期待するなら、赤みのある傷跡にはいつの時期でもいいのかもしれません。凸凹に関しては何年経っていても有効だと考えています。

まだ不明瞭な要素が多いので、お困りの方は相談にいらしてくださいと気軽に言えないですが、大学などの大きな施設で研究が進み、近い将来、創傷治療の選択肢の一つになる可能性を秘めていると思います。