ヒアルロン酸+PPP(プラズマジェル) 豊胸後のしこり除去
ヒアルロン酸+PPP 豊胸後にしこりができた症例です。
ヒアルロン酸豊胸のしこりであれば比較的容易に溶解して取り出せる場合が多いのですが、PPPを混ぜる事で、治療が大変なしこりになることが多いようです。
PPPとは少血小板血漿と呼ばれるもので、血液を遠心分離した後に上層にある透明な部分です。
ヒアルロン酸単独よりもPPPを添加した方が長持ちするという考えから混ぜて注入するクリニックがあるようです。
結果的にはヒアルロン酸と反応して粒子の大きな吸収されないしこりが残ります。
ヒアルロン酸単独でもしこりができる事はありますが、比較的容易に溶解できることを考えれば、PPPは添加する意味はなくむしろ害悪です。
エコーの所見は、単なるヒアルロン酸と変わらないこともありますし、明らかに粒粒したものが見える場合もあります。
まずは傷を作らないように穿刺で取り出しを試みました。
少し分かりにくいですが、黄色の液体の中に粒子の大きなものがいくつも確認できます。
ガーゼに出してみると
黄色い粒粒がPPPと反応したヒアルロン酸です。
小さいものはこのように穿刺で取れましたが、エコーで見るとまだ一部残っていて粒子が大きかったので、脂肪吸引の応用で特殊なカニューレを使い取り除きました。
さすがにこの大きさは針では吸いきれません…
エコーですべて取り除いたことを確認して手術を終えました。
傷は脇のシワに沿って5mm程度で治療できました。
「PPP」とか「プラズマジェル」という言葉には注意してください。
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