瘢痕・傷痕の新治療 マイクロCRF
シワやクマ、肌質改善などで使用しているマイクロCRF
傷痕や瘢痕にも有効なことがわかってきました。
マイクロCRF注入後1か月の状態です。
幼少期に出来てしまった瘢痕にマイクロCRFを注入してみました。
白い瘢痕部には血流がほとんどないので周囲との色味の差が目立ちますが、マイクロCRFを注入することで血管新生が促されたと予想されます。
一度の注入でも目立たなくなりました。
このような瘢痕は基底層(皮膚の細胞を作る層)が失われているため、完全に周囲の正常な皮膚と同じにすることはできませんが、色味が目立たなくなるだけでもかなり満足度が高くなります。
マイクロCRFには脂肪細胞の他にも幹細胞や血管内皮細胞などのSVF(stromal vascular fraction;間質血管細胞群)が豊富に含まれていますので、それらがうまく働いてくれた結果です。
もう一例
縫合部の治癒途中の創部の一部にマイクロCRFを注入しました。
注入していない部位との差が歴然です。(結果が良かったので後日残りの創部にも注入しています)
SVFには直接的な創傷治癒効果もあるようです。
海外では脂肪幹細胞を静脈注射(点滴)して、潰瘍性大腸炎などの自己免疫性疾患の治療を行っている施設もあるようです。
点滴で直接血管内に入れるには、厳密にフィルターにかける必要があるのと、安全性が確立していないのとで日本ではほとんど行われていませんが、漫然とステロイドを用いるしかない疾患に対してブレイクスルーになる可能性があります。
コメントを残す