脂肪注入後のしこり 治療:充実性と混合性
11/11のブログ【脂肪注入後のしこり(しこりの種類)】でご紹介したしこりの中で、今日は充実性と混合性のしこりの場合の治療についてご紹介します。
中身が液状の油のみの場合は穿刺・吸引処置のみで治療可能ですが、このように壊死脂肪(固形の成分)がそのまま残っている場合は細い針では取り除くことができません。
そこで使用するのが、脂肪吸引用の超音波であるベイザーです。
ベイザーは脂肪をバラバラに細かくできるので、被膜内の壊死脂肪をいったんバラバラに崩してやります。
崩した上で、同じように脂肪吸引用のカニューレで中身を残すことなく吸引します。
画像のしこりは混合性なので、液状の油成分と固形の壊死脂肪が取れました。
治療直後の胸の状態です。
中身は無くなりました。被膜は残りますが、石灰化が強くない場合は短時間でくっつき、目立たなくなります。
混合性・充実性のしこりの場合は被膜の厚み・石灰化の度合いによって治療方法を決定する必要があります。
まだしこりができて間もない場合は被膜が薄いので、脇の数mmの傷から上記のような治療が可能です。
長い年数が経過していて被膜の石灰化が強い場合は乳輪からの切開が必要になります。
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