難治性瘢痕の治療

コンデンスリッチファットとマイクロCRFを使った瘢痕治療をご紹介します。

5年前に交通事故で右頬を受傷され、内部に硬い腫瘤ができてしまったそうです。

切開するしかないと言われたそうですが、他院で組織の癒着を剥がす処置と同時に脂肪を注入されることに。

しかし、脂肪が新たな硬いしこりとなってしまいケナコルト注射を2回されましたが、周囲の組織も減ってしまって窪んでしまったため再度脂肪注入、それでも改善なく、他院でスマートリポ(レーザー)を試みるも、逆に火傷してしまったという経過で当院に来られました。

左頬に硬い線維性のしこりのようなものを触れたため、まずはエコーガイド下に薄めたケナコルトを少量注射しました。

それから2ヶ月後、治療前の状態です。

難治性瘢痕の治療

頬の硬いしこりはほとんど触れない状態になっていました。

ご本人にとって大変な経過でしたが、外からの刺激に対して線維化が起こりやすい体質のようでしたので、慎重に治療を進める必要がありました。

頬の窪みと肌質改善を図るにはコンデンスリッチファットとマイクロCRFを使う必要がありますが、過去の経過から脂肪注入でどのような経過になるか観察する目的もあり、しこりになるリスクの低いマイクロCRFを少量注入するところから治療をスタートしました。

幸い経過は良好で新たなトラブルになることもなく少し改善していたので、2回目3回目はしっかりとコンデンスリッチファットとマイクロCRFを組み合わせて注入していきました。

3回目の注入が終わって4ヶ月後の状態です。

難治性瘢痕の治療

難治性瘢痕の治療

ボリュームも出て、肌質も明らかに良くなっているのがわかります。

特に白く菲薄化していた表皮は下に血流が生まれ、周囲の正常な皮膚に近づきました。

無表情ではかなり自然になりましたが、笑った時のひきつれ感がまだ気になるという事なので、あと何回かマイクロCRFのみの注入を行っていく予定です。

複数回注入していますが、最初に脂肪を少し多めに採取してFATBANKに保存していますので、1回あたりの治療の負担はほとんどありません。

同じ脂肪を使った治療でも、そのままの脂肪よりコンデンスした脂肪の方が質はよく、注入方法や注入量によって大きく結果が変わります。

初めて来院されてからこの状態まで1年経過しましたが、ご遠方なのにも関わらず何度も足を運んでいただいてありがたく思います。

また、ご厚意でモニター写真として掲載させていただくことにも重ねて感謝いたします。